半値の競合に打ち勝つ大逆転劇

Vol.1

出入管理・機械警備の
リプレイス
金額で負けても、想いでは負けない

大手建設業のお客様から「出入管理・機械警備の既存設備リプレイスをしたい」とお声がけをいただいた。ご要望を叶えるため、「どのような仕様や機能が最善か」ベストな提案を考え、見積もりを作成して臨んだが、他社の見積もりは当社の半値だった。お客様はコストを重視しているため、この時点では当社が受注に至るのは絶望的に思えた。

しかし、当社の提案は、設備・運用・コストなどあらゆる面から考えて最善の案を導き出した結果であった。お客様のご要望に的確にお応えできると確信していたため、諦めずに交渉を続けた。設計技術者が提案書を作成し、自らお客様先へ。1回1時間から長い時には4時間にも及ぶ商談を月に3回ほど繰り返した。時間をかけ、お客様が「本当に望んでいること」をお伺いしながら、糸口を探ったのである。

オーテック電子は何でもできる

最後のご提案から数日後お客様から連絡があり、当社の提案が採用されることになった。受注の決め手になったのは、ビルの省エネや残業時間の抑止につながること。そして出退勤管理・受付管理システムなど、セキュリティ設備と直結しない人事管理目線での付加価値をつけたことだった。
お客様より、「我々の細かい要求にも全て応えてくれ、さらにその上を行く提案をしてくれたのがオーテック電子さんだった」との有難いお言葉も頂戴した。

受注金額は、当初の見積もりより1000万円近く高い金額となった。それだけお客様が私たちのことを信頼し、賛同していただけた証である。型通りのセキュリティシステムではなく、セキュリティ以外の面でもお客様のご要望通りのシステムを構築できるという、当社ならではの柔軟性が勝利を呼び込んだ。その後も「オーテック電子は何でもできる」と、次から次へと受注があり、最終的には受注金額を大幅に超える金額の受注をいただけるまでに。
他社との見積もり金額の差に一度は諦めかけたプロジェクトだったが、自分たちの技術力を信じ、お客様に真摯に向き合い続けたことで、両社にとって最高のプロジェクトとなった。